銅製ブスバーの加工
EV業界では大容量の電流を分岐するときに、一般的なケーブルや電線ではなく、ブスバー(もしくはバスバー)という銅の塊を使用します。
ブスバーを使うメリットは、大電流を流せること、取り付けが簡単、振動にも強く断線の可能性が低い、形状を自由に決められるなど様々です。
今後EV業界以外でもブスバーの利用は増えていくと予想されています。
ブスバーの種類
タフピッチ銅ブスバー
タフピッチ銅は純度99.90%以上の純銅で汎用性があり最も入手しやすい材料です。
無酸素銅とは異なり、微量の酸素含んでいる為、600°以上で加熱すると水素脆化を起こすおそれがあります。
無酸素銅ブスバー
無酸素銅は純度99.96%以上の純銅です。
銅の中でも最も純度が高く、非常に強い導電性、熱伝導性を有しています。
ブスバーの加工方法
切削
かなりの精度加工できますが、量産性は悪く、加工費も高い。
エッジワイズ加工
フラットバーを曲げ加工する工法で材料歩留まりが良いのが特徴。
複雑な形状には向いていない。
プレス加工
エッジワイズ加工に比べ複雑な形状が加工出来、量産性に優れていが、材料歩留まりは悪い。
ブスバー(バスバー)のプレス加工先を選ぶときの注意点
銅のプレス経験があること
銅のプレス加工は他の材質とは違い、細やかな調整やケアが必要になります。
例えば、銅は素手で触ることで変色するため手袋を使用したり、銅材のカバーをプレス直前までかぶせておかなければならない等、細かな注意点がたくさんあります。
当社は銅のプレス加工経験が豊富にありますので、これらの注意点などを熟知しています。
金型のメンテナンスができること
銅は柔らかい素材であるため、金型の少しの誤差が製品に反映されてしまいます。
そのため、金型のメンテナンスの回数を増やし、納入される製品に差が出ないよう努めなければなりません。それを終えると製品を検査して精度を確認し、量産に移ります。
当社は熟練した技術者が在籍していますので、安定した製品を納めることが可能です。
洗浄装置を持っていること
銅は加工時に付着する潤滑剤や油で変色することがあります。
変色を防ぐためには加工後に洗浄を行うことが大切です。
そのため、ブスバーの加工を依頼するときは洗浄装置を保有しているかどうかも確認しましょう。
当社は洗浄装置を2台保有していますので、量が多くても速やかに洗浄することができます。
十分な検査体制があること
銅専用設備や洗浄装置を使ってできる限り変色が起こらないように工夫しても、変色が出てしまう製品は少なからず存在します。
そのため、最終検査を行い、不具合品を除去する必要があります。
当社は温度、湿度管理した検査室で、スペシャリストの目視で外観を全数検査しています。
このような検査体制があることも当社の強みの一つです。
ブスバー(バスバー)のプレス加工は三洋電機製作所にお任せください
ブスバー(バスバー)など銅のプレス加工は三洋電機製作所にお任せください。
銅材プレス加工のノウハウ、品質管理、検査体制などを生かして、貴社のニーズに合わせた製造を行います。
多品種にも対応できますので、お気軽にご相談ください。